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ストーマを持った人のことをオストメイトと言います。病気や事故で排泄機能に障害が起きて通常の排泄が困難になってしまった時に、腹部につける弁や尿の排泄口の道具のことです。

消化管ストーマ(人工肛門)と尿路ストーマ(人工膀胱)があります。

消化管ストーマは、直腸がん、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎などの疾患で必要になることがあります。また、尿路ストーマは、膀胱等の尿路系疾患で必要になることがあります。

ストーマを必要とする人は現在(2015年)で、葯20万人いると言われています。

薬剤師が直接、ストーマを目にする機会は少ないかもしれません。しかし、オストメイトと言われる人達は、薬を飲まなくてはいけない人も多いわけで、薬局で薬をもらう機会も多いはずです。

服薬指導で、患者さんがオストメイトとわかれば、その人の気持ちに寄り添って対応していきましょう。

これから、ストーマについて知っておくと便利な情報を紹介します。

ストーマはどのようにして体に密着している?

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器具を腹部に入れ込んで作るのではなく、自分自身の腸管や尿管を腹部の外に引っ張り出して作ります。そのため、排泄を自分の意志でコントロールすることは不可能です。

そこで、ストーマにパウチというストーマ袋をかぶせ、そこに排泄物をためていきます。

ストーマには当然、神経がありません。だから、排泄物によって袋が大きくなり、その重みで、排泄したことに気づきます。

ストーマの袋に入っている排泄物が少量の場合、気が付かないこともあります。

ストーマの形状はケースバイケースで

まず、医師の考え方、手技でストーマの形状は違ってきます。また、患者さんの体型によっても異なってきます。

脂肪太りの人の場合は、やせた人よりもストーマの形状は大きくなりますし、年齢によってもそれぞれ形状が異なります。

上記のようにストーマの形状は様々なので、その形状に合わせる装具の種類は、何百とあります。

そのような事情から、ストーマにつける装具は、専門メーカーなどから取り寄せます。

排泄物やその匂いが漏れることは?

最近のストーマにつける装具は色々研究されて、そこから臭ったり、中身が漏れ出てしまうということがなくなりました。

とはいえ、臭いなどはオストメイトの人たちにとっては、大問題です。臭わないと言われても、どうしても気になってしまいます。

この頃は排泄物の臭いを消すための消臭剤も色々、出回っています。オストメイトの患者さんがいたら、薬剤師が資料を取り寄せて教えてあげるのもいいかもしれません。

排泄物の臭いは、食事の仕方で臭いを減らすことができることを教えてあげるのもいいですね。

薬局で食材や食生活に関する情報を提供して、オスメイトの患者さんのサポート役、相談相手として認めてもらえるようになりたいものです。

入浴に関して

オストメイトになってからは、お風呂の中に入ることはなく、シャワーだけで済ませている人も多いと考えます。

温泉などでもきちんと装具をつけていれば、入浴はできるのですが、まだまだ、偏見があるようです。日本オストミー協会では、入浴施設に入ることを拒否されたという相談を何度か受けたことがあるようです。

当協会では、一泊旅行を企画して、温泉での入浴の方法やマナーの研修を行っています。

同時に、オストメイトの人からストーマにつける装具の情報を教えあったり、同じ立場でしかわからない話などができるいい機会でもあります。

自分たちの薬局にもオストメイトでありながら、薬剤師に話していない、あるいはこれからオスメイトの患者さんが来るかもしれないなどと考え、薬の知識などと同じようにストーマに対する知識を深めていきましょう。