aki-1

2012年の10月、オランダのアムステルダムで国際薬剤師・薬学連合(FIP)100周年会議が盛大に開かれました。100周年記念ということもあって、各国から2500名以上の薬剤師がアムステルダムに集結しました。

今回は、先進国が実践している新しい医療の形をさらに追及していく研究発表が多く見られました。

そのなかで、開催国のオランダの薬局の研究発表を紹介いたします。

処方箋監査や服薬説明はテクニシャンの仕事

oranda-1

オランダの病院では、医師が手書き、またはスタンプによって医師が処方箋に記載していました。

しかし、2012年から、処方箋の読み間違い防ぐためにPCを使用して、処方箋を作るよう義務化されました。

オランダの薬局は、他のヨーロッパの薬局と同じようにリフィル処方箋、箱出し調剤が行われています。

リフィル調剤とは、患者さんが医師の再診を受けなくても、一枚の処方箋で繰り返し、薬局で処方薬を受け取ることです。

箱出し調剤は調剤単位の包装、つまり薬の入った箱をそのまま患者さんに渡すことです。

処方箋監査、患者への服薬の説明など基本的な業務は、テクニシャンが行います。薬剤師は、処方内容に疑義があり、医師に照会する、専門的な説明が必要な患者さんへの服薬指導、薬局が終了した後、その日に調剤した処方箋の内容を確認する仕事があります。

国内の処方箋内容は薬学情報システムで一括管理

患者さんが普段、行かない薬局に処方箋を出した場合、患者さんの同意を得て、それまでの患者さんの服薬履歴を見ることができます。

そのため、日本のように患者さんの服用履歴がわかるお薬手帳は必要ないという関係者の感じでした。

また、このシステムのなかに保管されているデータは重複投与、配合禁忌、相互作用などの処方薬調査を行う時の資料として活用されます。

収集解析された情報は、KNMPナレッジバンク(Knowledgebank)で保管・管理され、必要であれば、いつでもアクセスして情報を手に入れることができます。

KNMPは情報提供だけでなく、質問にも対応

KNMPは医薬品情報センターを開設しています。こちらで薬物治療における質問に対応しています。平日の日中のみではありますが、ヘルプデスクを設置しています。

2003年から、日本では保険薬局が入手した医薬品副作用の情報等を、厚生労働省へ報告することが義務づけられるようになりました。

ただ、日本にもオランダのような管理システムがあれば、より多くの情報を収集することができます。

そうすることで、質の高い、より専門性のある薬物治療が可能になると考えられます。