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Y県に、ヘルスカウンセリング学会認定カウンセラーの資格を持つ薬局薬剤師がいます。

薬局薬剤師のP氏は、患者さんの服薬指導や相談にカウンセリング技法を駆使して応じています。

その一方で、薬局内で有料カウンセリングも実施しています。個々では子育て、嫁姑問題にまで相談の幅を広げているようです。

薬剤情報提供文書の裏にエッセイ

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P氏が開設者になっているX薬局が出す薬剤情報提供文書の裏には、P氏が書いたエッセイが印刷されています。

そこには、親子の日常の何気ない会話の中で、母親が子供の気持ちを理解しようと、子供と真剣に向き合い、子供と心を通わせていく過程の事例を紹介しています。

P氏自身が子供の頃に体験したことでもあります。

カウンセラーでもあり、カウンセラー技法を使って書いたこのエッセイは、若い母親立にだ大好評のようです。これが読みたいからこの薬局にくると言われるほどです。

カウンセラーを目指した理由

P氏がカウンセリングに興味を持ったのは、10年前、国立病院に勤務していたことに関係があります。

当時、病棟業務について仕事をしていたP氏ですが、患者さんに服薬指導を施しても患者さんからの反応が今一つだったことがよくあり、P氏は悩んでいました。

自分は患者さんにとって役に立っているのかと、自問自答を繰り返すようになったと言います。

そんな時、ヘルスカウンセリング学会を主催する大学教授のセミナーを受けました。

そしてこのカウンセリング技法は、薬局での患者さん達とのコミュニケ^ションに利用できると考えました。

P氏はすぐに、この学会に入会してカウンセリング技法を学び、認定カウンセラーの資格をとりました。

薬局でカウンセラーの資格を活用

P氏は病院を辞め、Y市の調剤薬局に転職しました。そこでカウンセリング技法を使った服薬指導を行いながら、自宅ではカウンセリングルームを開設し、子育てに悩む母親達、不登校児たちを対象にした有料カウンセリングを行っていました。。

数年後、ヘルスカウンセリング学会を通じて知り合った産婦人科医から、新規開業する病院の門前薬局の開設を求められました。

一年後、産婦人科のレデイースクリニックの開設に合わせ、P氏のX薬局がオープンしました。

医師は病院勤務時代に更年期外来や思春期外来を経験した関係から、「県内でも第一人者のP氏が協力してくれたからこそ開業できた」と話されているそうです。

薬局でのカウンセリングは一回8000円

P氏はクリニックの休憩のため、患者さんが途絶える午後一時半から三時までの間と、診療時間終了後の午後七時からをカウンセリングの時間に当てています。

カウンセリングは完全予約制で約一時間、料金は8000円です。決して安くない金額ですが、月に4~5件あるようです。

カウンセリングを受けにくる人は、子育てや嫁姑問題に悩む30~40代の女性が多いです。

ここにカウンセリングを受けにくる動機は、P氏が月2回ほど行っている講演で話を聞いたとか、レデイースクリニックからの紹介、薬局に置いてあるパンフレットなどと、様々です。

有料カウンセリングの予約は電話で

処方箋を持って訪れた患者さんをそのまま有料カウンセリングを行うことはしていません。

患者さんが望まれても、必ず改めて電話で予約をしてもらいます。

その理由は、患者さんをカウンセリングに誘導していると思われる可能性が出てしまうからという理由です。。

処方箋の患者さんにも丁寧に指導

有料カウンセリングに力を入れ、処方箋持参の患者さんの服薬指導や相談に手を抜くことは勿論、ありえません。

服薬に不安を感じる患者さんには、カウンセリング技法で患者さんの不安を取り除くようにしています。

一日の処方箋枚数は20枚

P薬局の一日の処方箋枚数は約20枚。経営的には楽とは言えません。

薬局で上げた利益は、土地の賃貸料などの経費で出ていってしまうとP氏は言います。

しかし、自分の薬局の将来は楽観しています。P氏の目標は処方箋を増やすことではなく、カウンセリングをさらに充実させていくことです。

「最終的にはカウンセリング主体で。できるだけ薬に頼らず、病気を治したいと考える人をサポートできる薬局を目指したい」これがP氏の考える薬局の理想像です。