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「薬剤師の過剰な副作用の説明のため、患者が服薬を嫌がる」

「添付文書に書かれた適応症から間違った病名を推測して患者に伝えてしまった」

「抗癌剤服用の患者に余計な事を話したためか、患者が病院にこなくなった」……。

どれも、患者さんに対して薬局薬剤師が行った薬剤情報提供が原因で医師が経験したトラブルの内容です。

医師側の意向と薬局薬剤師が行う薬剤情報提供の内容が違う

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ある大学病院の勤務医に薬局薬剤師と薬剤情報提供についてのトラブルを経験しているかどうかのアンケートをとってみました。10人に1人の医師が経験ありと答えました。

薬剤師側は、患者さんへの情報提供が、薬剤師第25条の2にあるように義務化されているためにパソコンのソフトを使って薬名、用法、副作用、注意事項を記した文書を患者さんに手渡しています。

しかし、このことが医師から見れば、薬局での情報提供が実際、どのように行われているか知らされていないので不安を感じるようです。

医師側の意向を考えずに、薬局の方で一方的に行われているのは好ましくないと、アンケートをとった大学病院の薬剤部長は話しています。

そこで、医師が薬局薬剤師の行う薬剤情報提供をどう考えているかアンケートしてみたという事でした。

医薬連携を最優先

アンケートによれば、基本的にはほとんどの医師が薬剤情報提供には酸性しています。

しかし、その約4割の医師は、条件付きで賛成しています。条件付きとした理由は「医師と薬剤師のコミュニケーションがきちんとされていればということでした。

さらに、医師の治療方針を理解した上で薬剤師が行う患者さんへの薬剤情報提供と医師が行った患者指導が食い違わないことを望んでいます。

逆に、薬剤師の考えで行っていいという医師はごく少数でした。

また、医師が患者さんに薬剤情報提供してほしくないと考えている事例があります。「細かい過剰な副作用の説明」「患者さんに関連した病名」「向精神薬の名前と効果」などです。

特に医師が嫌うのは、病名に関する情報の提供です。というのも、薬には1つの効果、一つの適応症だけではなく、多くの効果、薬効、そして適応症もいくつかあるのが一般的です。

処方箋や患者さんだけの話の内容だけでは、医師の考えや患者さんの正しい病名を推測することは困難です。

また、向精神薬に関しては適応外で使用することも多いので、情報提供をするには慎重に言葉を選びながら行うようにしなければいけません。

また、がん患者さんへの情報提供への仕方は医師達のあいだでも色々な意見があります。

お薬手帳を医師との連携に使用

医薬連携、つまり医師と薬剤師の関コミュニケーションをとることが一番重要なのですが、その方法に電話やファックスでもいいのですが、互に時間の余裕がないと簡単に済ませてしまい、しっかりとしたコミュニケーションをとるのが難しくなります。

 

そこで考えるは、「お薬手帳」の利用です。

お薬手帳に薬剤情報提供の紙を貼る、あるいは薬剤師が説明した内容を手書きするという方法です。

そのお薬手帳を患者が医師に見せることで、医師は薬剤師が患者さんにどのように情報提供したのかを知ることができます。

そこで医師のほうからも患者さんに説明してほしい事、薬剤師の説明に関しての意見等があればそれを書き込んだりします。

緊急の疑義照会以外はこのような方法で医師と薬剤師がコミュニケーションをとっていけば、互いの仕事の邪魔にもならず、スムーズに連携できます。

 

また、医師とのスムーズな連携は、質の高い患者さんへの薬剤情報提供になりえます。