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一日数百枚クラスの大型薬局は、今まで、

「待ち時間が長い」

「対応が事務的」

など、何かとクレームの対象になっていました。

しかし、最近では大型薬局ならではの利点を生かして独自の方法を考えて「丁寧」「効率よくスピーディに」を考えたサービスを提供する大型薬局が増えてきました。

どのような工夫がされているのか紹介します。

待ち時間対策

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大型門前薬局と言えば、待ち時間は長く、サービスも悪い、これなら門前薬局でなくても待ち時間が短く、愛想のいい薬剤師がいる薬局の方がいいと、大型門前薬局を避ける患者さんが増えてきたと言います。

そこで、大型薬局は一番クレームが多い「待ち時間が長い」を解決する方法を考えました。

「調剤ラインの複線化」です。

一般の薬局は処方箋の受け付け順に調剤を始めるが、この順番を守りすぎると、シロップ剤や散剤など手間がかかる処方箋が流れを止める原因になることがあります。

そのため、「湿布薬をもらうだけなのにそんなに時間がかかるのか?」とクレームをつけてくる患者さんが出てきます。

 

大型薬局は考えました。薬剤師が大勢いるというメリットを活かして順場通りには調剤せずに、処方箋の流れを複線化しました。

その中で非常に手軽な調剤トレイを使って分別する方法を採用している大型薬局が多いです。

処方箋や薬歴はトレイに入れられて受付から調剤室に運ばれます。

その時、受付の者が判断して、手間がかかりそうなものは大きなトレイ、そうでないものは小さなトレイに入れていきます。

 

分別の基準は散剤の有無と薬剤の種類数です。調剤から投薬までを一人の薬剤師が行いますが、次の調剤に入る時、調剤待ちのトレイを見て、大小どちらのトレイの調剤をするかを各薬剤師が判断します。

例えば、小さなトレイが溜まっていれば、そちらを優先するという感じで臨機応変な対応が可能になります。

さらに効率アップした方法

別の大型薬局では、調剤室そのものが「早だしライン」と「通常ライン」に分けられています。

処方箋を受け付けた時点で、処方箋内容と調剤室の状況から判断して、どちらのラインで調剤をするのかを振り分ける仕組みになっています。

処方箋受付時に、患者さんに渡す番号札も2種類用意します。待合室にある調剤完了した薬の番号を掲示するモニターも2台置いてあります。

番号札を2種類に分けるのは、1種類であれば、順番を抜かされたという患者さんからの不満の声が出易くなるからです。

この方法で行けば、早だしラインの薬剤師は通常ラインのほうを気にすることなく、調剤を早く行うことに集中できるというわけです。

一枚の処方箋を複数の薬剤師で調剤

今度は一枚の調剤自体にかかる時間を確実に短縮させる方法です。

手間のかかる処方箋を短時間で調剤するために、一枚の処方箋の調剤を複数の薬剤師が一斉にとりくむという大型薬局も有ります。

この方法は一日500枚を超えるような超大型薬局でやっています。

散剤やシロップ剤を担当する専任の薬剤師を置くという方法です。

受付での処方箋の入力が終わると同時に液剤の担当薬剤師のところに調剤指示書が伝送されるので、一枚の処方箋を同時並行で調剤できます。

薬歴は電子保存で

指導内容を手書きした薬歴と処方箋を、スキャナーでパソコンに取り込み、画像として管理する仕組みです。

投薬カウンターに置かれたPCの画面から過去の薬歴を参照できます。

「スキャンには時間がかかるが、忙しい時間帯の時に薬歴棚で薬歴簿を探し、その後正しい位置に戻すという手間が無くなることを考えると、メリットはとても大きい」

と、電子保存をする薬局の薬局長は言います。また薬歴簿を保管するスペースもほとんどいらなくなります。

今は、大型薬局の大部分が電子薬歴システムを導入していますが、大型とまではいかなくても処方箋枚数がそれなりにある中規模薬局では、紙の薬歴を使用しているところがあります。

そこでも、色んな工夫がされています。よく採用されているのが、SOAP方式です。

 

SOPA方式とは患者情報を効率よく活用された記録方法です。

これだと、文章で書かれている普通の薬局に比べて、過去の投薬歴や問題点を浮き彫りにしやすく、短時間で把握できると言われています。

 

大型薬局の場合は、一人の患者への投薬や服薬指導の薬剤師が変わってしまうことは避けられません。

薬剤師が違っても患者さんに対して継続的な指導ができるようにするため、どの薬局も薬歴の充実に気を配っています。