aki-1

新人薬剤師に早く給与に見合うだけの仕事ができるようになってほしいという思いはどの薬局の経営者にもあります、

新卒薬剤師研修のヒントになりそうな事例を2つ紹介します。

県内の中小薬局が合同で研修

sinsotu-yakuzaishi-kensyuu-1

新卒薬剤師には、まず薬局で働くために必要最低限のことを覚えてもらわなくてはいけません。

そのような基本のキから教えていくには、集合研修が適していますが、毎年数十人の新卒薬剤師が入ってくる薬局ならいいですが、2.3人しか入ってこない薬局では研修を成立させることが難しくなります。

このような悩みを抱えるある県の中小薬局が合同で研修会を開催することにしました。集団研修だと、外部の講師をも頼み易い利点があります。

中小薬局の幹部は、3日間のカリキュラムを組みました。

まず、最初の2日間は、社会人としての礼儀や接遇、保険薬局の仕組みや業務などの基本講座がメインとなっています。

3日目は患者さん対応のロールプレイ、また、専門的な臨床薬学の講座が設けられました。

外部講師には、整理学と薬の作用が結び付けられるようにという知識がそのまま、仕事に利用できる方法などを講義してもらいました、

「医師の処方内容を正しく把握し、患者さんに的確な服薬指導するためには、病気の原因と生理学、薬の作用機序が頭の中でつながっていないといけません。国歌試験が終わってすぐの今の時期に、バラバラになっている知識を一つに整理する方法を知ることは、これからの薬剤師業務に生かすことができます」と外部講師は締めくくりました。

外部講師の説明の後、班にわかれて、議論しながら情報を整理して行きます。その班の中の一人が講師となって全員に説明します。

「研修では知識を整理する、または自分の頭を使って考える、この二つの方法を学んで帰り、これからの薬剤師業務に役立ててもらいたい」と外部の講師。

この会の新人研修はホテルに一週間泊まり込んで合宿形式で行いました。一週間、寝食を共にするので薬剤師同士の連携が生まれ、実際に仕事が始まった後にも交流が続きます。

会社は違っても同期としての連帯感が生まれ、薬剤師にとってはこれも大きな財産となるようです。

新人研修の費用は、一人当たり約10万円程度かかったということです。

先輩薬剤師が1対1で指導

集合研修には限界があると話すのは全国に100以上の調剤薬局を持つ大手の会社の教育課課長。

毎年20人の新卒薬剤師が入ってくるこの会社は、約1週間のオリエンテーションのような集合研修を行います。

しかし、もっと重要なことは、次の段階のOJT(On the Job Training)であると課長は、考えています。

OJTは各店舗に配属された後、3か月間に渡って、実施されます。内容は新卒薬剤師に先輩薬剤師が一人、リーダーとして専任指導する「フレッシュマンリーダー制度」を取り入れています。

会社教育課が、「患者情報の収集ができる」「倍散の計算がスムーズにできる」など60項目のアイテムを設定しています。新卒薬剤師は、これらを一年間で全てを習得することを義務づけられています、サポートするリーダーは、入社1~3年目の若い薬剤師が担当します。

毎週、今週覚えた医薬品のテストが行われます。新卒薬剤は一般名、商品名、薬効、用量用法を本を見ずに記載できるようになっていなくてはいけません。

それらの他に、現場で必要な研修が付け加わることもあります。このように新卒薬剤師の日々の行動が目に届き、臨機応変に指導ができるのがこの制度のメリットでもあります。

そして、教える側のリーダー研修も行っています。

「新卒薬剤師を観察し、できるようになれば、必ずそれを認めて声をかけてあげるというコーチングの基本を教えています」と前出の課長。

「フレッシュマンリーダー制度」は新装津薬剤師を教えることで、2~3年目の薬剤師の勉強にもなっているということです。