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薬学6年制教育中の5年生の時に受ける実務実習。

この実務実習を経験した薬学生に聞いた実習で感じたことや本音をまとめてみました。

実務実習受け入れ先は地域によって違う

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地域によっては、実習生の受け入れ先が少なく、学生の希望が通らないことがよくあるようです。

また、地方では車でなければ通えないところもあり、そういうところには車を持っている学生に宛がわれます。

大学に附属病院があれば、薬学生全員がそこで実習しました。

調剤薬局での調剤

  • 午前中は薬局で調剤、午後は在宅医療。そして、病院で退院時カンファレンスと、大変有益な実習でした。
  • 忙しい時間帯では薬学生は放っておかれました。午前中はワークシートをやり、午後の空いた時間に調剤をやらせてもらうことができました。先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック)の名前を覚えることができたのはよかったです。
  • 睡眠薬を夕食後となっている処方箋。本来は就寝前に飲むべきで早く飲むと、ふらつきの症状が出るはずだけど、夕食後、すぐ就寝するから、夕食後でOKなど、添付文書通りでない処方を経験できました。

調剤薬局での服薬指導

  • 実習先は調剤併設型DSだったので、服薬指導もたくさんやらせてもらいながら、OTC医薬品の販売の経験も出来ました。指導薬剤師も10人ぐらいいて、常に誰かに教えてもらうことができました。
  • 薬局のスタッフを相手に吸入器の指導をやったぐらいで、患者さんへの服薬指導は一度も経験できませんでした。
  • 実習生の資質で選択されるのか、服薬指導をたくさんさせてもらう実習生とそうでない実習生がいました。

実務実習では座学よりも実践を

  • 実習先によって宿題が山ほど出すところとそうでないところがあります。
  • せっかくの実務実習なので、大学でも学べるような座学ではなくて、体験実習のほうが記憶に残ります。
  • 座学の内容にもよりますね。薬学的なことは大学で学べるけど、麻薬の取り扱い方とか、医薬品の保存法、法規は現場で学ぶ方がわかり易いです。
  • 学校薬剤師の仕事を経験できました。学校で水質検査をしたり、薬物乱用キャンペーンのため校門前でビラ配りもしました。
  • 自治体の健康フェアで薬剤師会も参画。実習生も集められ、何をやらされるのか期待したけれど、何も手伝わせてもらえず、野放し状態でした。
  • 指導薬剤師と介護認定会議に出向き、他業種の人間が意見を交わしているのをみて薬剤師の職域の広さを感じました。
  • 薬局外での実習に出向く時、大体、指導薬剤師がついてきてくれるけど、実習生だけで行かされる薬局もあったとか。おまけに交通費も自腹。

薬学生が感じた問題点

  • 実務実習は全てのカリキュラムを実施することが最低限の目的なのに、実際は全部のカリキュラムを実施、学べない薬局が多いです。学べないままに実習が終わっても、それでおしまいというのは問題だと思います。
  • パワハラ、セクハラの事例もあったようです。薬学部は女性が多く、男性薬剤師から誘われて困ったという話は良く聞きました。
  • 薬剤師から食事や飲み会に誘われたら?……人間関係を築くには必要だけれど、やはりまだ学生、修行の身であることはしっかりと弁えて、行くかどうかを考えなくてはいけないと思います。
  • 実習中に「こんな教え方でいい?」と聞かれても、実習生はどう答えていいかわからなかったです。

実務実習で心に残った体験

  • がん患者さんの服薬指導に立ち会ったこと。癌の告知は当たり前の時代になったとはいえ、医師、薬剤師が互いに情報を交換し、患者さんを気遣いながら、指導していたことに感動しました。
  • ある薬剤師から「この患者さんはクレーマーだから」と言われた患者さんの担当に実習生の自分がなりました。でも、一生けん命、話を聞いてあげ、丁重に返事をしていたら、「あなたのお蔭で治療に前向きになれそう」と言ってもらえました。
  • やっぱり、患者さんから「ありがとう」と言われるともう嬉しくて、たったそれだけで薬剤師になってよかったと思ってしまいました。
  • 在宅医療で指導薬剤師の先生が儲けのためではなく、患者さんのために色々動いているのがわかり、尊敬しました。そして、自分が目指す薬剤師の方向性がわかったような気がしました。