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体の表面を覆う皮膚のトラブルは痒みとか乾燥だけでなく、美容的、つまり見た目にも影響してくるため、精神的にも辛くなってしまうことが多いです。

ここで 一番重要なことはツルツル、スベスベといった見た目にも良好な皮膚の状態をキープしていくことです。

それについてのスキンケアを考えてみましょう。

ナイロンタオルの使用は新車を目の粗いタワシでこする事と同じ!

皮膚の表面は、28~60日かけて角質層から垢となって剥がれ落ちていきます。これをターンオーバーと言います。

角質層とすぐ下の顆粒層が、皮下の水分を逃げないようにガードしています。この厚さは0.02mmと非常に薄い層でできています。

そのため、肌をゴシゴシこすると、薄い層などは簡単にとれてしまいます。健康な皮膚は、角質細胞がレンガ状に並んでいます。

其々の角質細胞の間に角質細胞間脂質がついています。

さらに、毛穴から分泌された皮脂が、表面に薄く広がっています。このような状況で皮下を守っています。

乾燥肌は危険シグナル

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正常な皮膚は大気汚染や住環境の悪化、高齢のために皮脂の分泌が低くなるなどが原因で、角質層の隔離が始まり、乾燥肌へと悪化していきます。

乾燥肌はアトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症などの誘因になっています。

アトピー素因を持つ人は、アトピー性皮膚炎による全身の症状は改善されても、手はカサカサということもよくあります。

アトピー性皮膚炎に重要なスキンケア

正常なバリア機能が破壊されると多くの異物が体内に侵入し、それが抗原として認識され。症状は益々、ひどくなっていきます。

そのため、アトピー性皮膚炎はアレルギーを治すよりも、バリア機能を回復させることが優先です。

スキンケアとは皮膚を健やかにに保つためのケア、または皮膚疾患を抑えるケアのことです。

  1. 清潔に保つこと
  2. 乾燥させないこと
  3. 紫外線から守る

この3本柱が基本中の基本です。

1.については、まず洗浄剤の選び方と、洗い方が第一ポポイントとなります。

敏感肌にもやさしいものを選ぶことが重要なのですが、良質な洗浄剤を選ぶことができてもタオルでゴシゴシこすって洗うようであれば、スキンケアとは程遠いものになり、ゴシゴシと洗ったために起きるナイロンタワシ皮膚炎と言われる色素沈着や皮膚炎を起こしてしまいます。

硫黄の入った入浴剤は乾燥肌には厳禁

このような入浴剤は肌の乾燥を促進させます。硫黄が入った温泉の効能に「皮膚病」と掲げられていますが、乾燥性皮膚疾患には不向きです。

硫黄泉が良く効果を発揮する疾患はニキビと疥癬です。

 

疥癬は不思議なことに30年ごとに流行が見られます。

疥癬は、表皮に0,4mmのダニが寄生する皮膚病の1つです。江戸時代にいつもポリポリ掻いていた人のほとんどが疥癬だったと言われています。

この治療薬(イベルメクチン)を発見した北里大特別名誉教授大村智氏が2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞しました。

それぐらいこの薬は治療効果)のある抗生物質です。

 

作用の強い薬でもあるので医師、薬剤師の指示に従いましょう。

保湿剤は症状が消えても塗り続けましょう

皮膚が一番、潤っているのは当然の如く、入浴後。しかし、20分も経てば、入浴前の皮膚と同じ状態になり、その後はさらに皮膚の水分量は減っていきます。

何故なら、入浴によって皮膚に浸透した水分が蒸発する際に今まであった水分までも減らしてしまうからです。

そのため、入浴後から20分の間に保湿剤を塗るのが非常に効果的。

手など角質が硬い場所には、浸透力の強い尿素系の軟膏(ケラチナミン、ウレパール)などが向いていますが、強い乾燥肌にはさらに乾燥度合いが強くなることもあり、特に子供に対しては注意が必要です。

 

尿素は水をたくさん含んでくれますが、同時に水を失い易いというデメリットがあります。

水を逃がさずに皮膚に停留させるものはヘパリン類似物質製剤(ヒルドイドなど)やワセリンなどが適しています。

アトピーの治療薬であるステロイドを塗った後にしっかりスキンケアをすることでアトピーの症状をさらに和らげてくれます。

 

特にステロイドを塗りたくない、使用量を減らしたいという人は多いです。そのためにも日頃から、保湿剤によるスキンケアは大変重要です。

わざわざ、日光浴をする必要はありません

以前は骨を強くするために、ビタミンDを合成する日光浴が推奨されていました。家に閉じこもっているお年寄りは骨折しやすいとよく言われますが、どうやらそうでもないようです。

日本人のビタミンDの必要量は、一日当たり100ID。晴天の日であれば、顔と手だけでは杜外で一時間。また、雨の日なら外出せず、窓から入る紫外線で十分です。紫外線Aはガラスも透過するので、ガラス越しでも十分紫外線をあびることができます。

そのため、わざわざ外で日光浴をする必要がないということで、1998年の母子手帳から「日光浴のすすめ」という言葉が消えました。そのかわり、「外気浴」という言葉が使われるようになりました。

地表に届く紫外線は、A波とB波です。B波は波長が短いため、表皮の基底層までしか届きません。

子の基底層でメラノサイトがメラニンを作り、日焼けを起こします。

その日焼けが何度も繰り返されるうちに無作為にメラニンが生成され続け、シミになります。

さらにメラニンがB波を防ぎきれず、とうとう基底層の細胞が傷つけられてしまいます。修復の過程で正しく修復が行われなくなると、有棘細胞がんを発症します。

A波は真皮まで届き、繊維芽細胞に影響を与えます。ということは、皮膚の弾力、シワ、ハリといった皮膚の若々しさを司るコラーゲンやエラスチンを変性させてしまい、シワの原因となります。

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とにかく紫外線は、皮膚の老化を早めます。

紫外線の防御は防止、日傘、サングラスなどが効果的ですが、浴びる紫外線は、直射日光よりも大気を始めとした色々なところから散乱してくる光のほうが多いぐらいなので、日傘や帽子だけでは不十分で、日焼け止めの使用が必要になってきます。

アトピーの人は、一般の人たち以上に日焼け対策が必要と言われています。

赤ちゃんからお年寄りまで、アトピー性皮膚炎でなくても乾燥肌を放置するのはいいことではありません。

しっかりとしたスキンケアがあらゆる皮膚のトラブルを遠ざけてくれます。