糖尿病の患者さんの水分補給

夏は夏バテ防止に、薬局では栄養ドリンクを飲む人が多くなります。水分補給の場合ではスポーツドリンクが好まれています。

しかし、糖尿病の人はそういうわけにはいきません。栄養ドリンク、スポーツドリンクには糖分が入っています。

糖尿病の人達の水分補給は、水をベースにして時にスポーツドリンクを少量飲むように指導します。

下痢をおこした糖尿病患者さんが脱水症状にならないようにと1500mlのスポーツドリンクを一気にのんでしまい、血糖値が500mgにも上昇し、緊急入院した例があります

また、毎日、栄養ドリンクを飲む糖尿病患者さんも気になります。

栄養℃凛くに入っている糖分はメーカーによって異なりますが、一本あたり糖分を10gもふくんでいるものがあります。栄養不足を補う場合は、ドリンク剤よりも、糖分が少ない錠剤をお勧めします。

市販の胃薬は抗菌剤の効果を減弱する

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膀胱炎などにキノロン系の抗菌剤を処方された時、市販の制酸剤を一緒飲んでしまうことがあります。

そうすると、抗菌剤が胃薬の中の金属カチオンと胃薬の中で接触し、抗菌剤が吸収されなくなり、抗菌剤の効果は減弱されます。

金属カチオンが多く含まれている有名な薬に、酸化マグネシウムがあります。他に鉄分補給のために飲むサプリメント等も注意が必要です。

ただ、抗菌剤と金属カチオンを含む胃腸薬の同時服用が問題であって、2~3時間ずらして服用すれば、互いの影響は気にしなくて済むと言われています。

C型肝炎の患者さんはウコンに注意

C型肝炎から肝硬変と重篤な状態になっている患者さんの場合、ウコンは要注意です。

ウコンは、古くから肝機能の改善等に効果があることで有名です。この患者さん場合、肝臓が悪い患者さんのことを心配して友人がウコンを持ってきてくれたとか。

何故、ウコンが肝臓にいいとされながら、この患者さんは)コンを取らないほうがいいのでしょうか?

重篤なC型肝炎になってしまうと、肝細胞に鉄が過剰に付着するという現象が見られます。肝臓は鉄を貯蔵する臓器ではありますが、過剰に沈着すると、肝臓に障害が出てきます。

そして、そのことが肝炎を進行させ、肝がんが発生しやすくなると言われています。

C型肝炎の患者さんはレバーやひじきなど鉄分が多い食品を控えるよう薬局でも指導が必要です。通常、食事由来の推奨摂取量は男性で7.5mg/day, 女性で10.5mg/day(30~49歳)となっていますが、C型肝炎患者さんの場合、6mgに抑えなければいけません。

最近は鉄成分を減らした製品も出回ってはいますが、鉄含有量が不明なサプリメントは、C型肝炎の患者さんの時、薬剤師はちゃんとこの辺りの説明をしなくてはいけません。

前立腺肥大症の患者さんがOTC薬を飲み、尿が出なくなって救急搬送

前立腺肥大症や尿路に閉塞性の障害がある場合は、抗コリン作用のある薬を飲むと尿閉を来してしまうことがあります。

代表的な抗コリン作用のある薬は、抗ヒスタミン剤があります。この薬は市販の総合感冒剤、鼻炎用薬、乗り物酔い止め薬など、広範囲に渡って含まれています。

また、前立腺肥大の症状を改善するハルナールが処方されている患者さんは市販薬を購入される時、特に注意が必要です。

また、胃腸薬に入っている鎮痙成分のロートエキスにも抗コリン作用があるので要注意です。

前立腺肥大症だけではなく、緑内障で眼圧を下げる目薬等が処方されている患者さんにもアドバイスが必要です。

他にも処方箋の薬とOTC薬の飲み合わせを考えないといけない場合がたくさんあります。

患者さんから色んな手段を使って聞き出す

初めて来局した時に書く問診票に、OTC薬やサプリメントの服用を問う質問を設けている薬局は多いです。

しかし、患者さんがそこに、丁寧に一つ一つ全てを書いてくれるとは限りません。

また、OTCの購入を必ずしも処方箋を持参した薬局で購入するとも限りません。

そのため、季節の変わり目などに「夏バテに市販の栄養剤などを飲んでおられませんか?」などと聞き出す必要があります。

例えば、ワーファリンを服用する患者さんに「この薬は納豆以外にも影響があるんですよ」と、薬剤師が含みを持たせて話しかけます。

「はい、納豆は食べていません。でも、納豆以外と言えば何ですか? 私は今、健康のためにサプリメントを飲んでいます」

「どんなものでしょうか?」

患者さんと定番のやり取りだけでなく、少し会話の方向を変えてみると、結構、患者さんは話をしてくれます。