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AED(Automated External Defibrillator;自動体外式除細動器)が置いてある施設が随分多くなりました。

図書館、コンサートホール、液、サービスエリア……そして薬局でも時に、見かけるようになりました。

いきなり心停止になることがある重症の不整脈の心室細動を電気ショックで取り除き(除細動)、心臓を通常の状態に戻す装置です。

操作法は、倒れた人の横にAEDを置き、電源を入れると音声メッセージが流れ、指示通りにやるという非常に簡単でやれる仕組みになっています。

しかし、薬局内でもそんなに出番のある機器ではないし、使用しているところも実際に見ていないとなると、簡単とはいえ、正しく操作できるのだろうかと不安になりますよね。

このAEDが薬局の只の置物にならないよう、いざという時に役に立つものになるようにAEDについて学んでおきましょう。

タレント松村邦洋さんの命を救う!

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随分前の話で恐縮ですが、2009年、タレント松村さんがマラソン中に口から泡を吹いて転倒し、心肺停止状態になりました。

300m先に待機していた医療スタッフがAEDを持って直ぐに、自転車で松村さんのところに駆けつけました。その場でAEDによる除細動、心臓マッサージ等を行い、10分以内に心拍と呼吸を回復させることができました。

運ばれた病院の検査で松村さんは急性心筋梗塞による心室細動を起こしていたことが

わかりました。その後、心臓カテーテルなどの処置で元気に回復されましたが、現場での蘇生実施が遅れていたら、命も危ぶまれたところでした。

一般市民も使えるようになったAED

今までAEDの使用は医師か救急救命士に限られていました。それが一般市民も使用できるようになったことで救急車や医師、看護師が駆け付けてくるまでに救命処置が出来ることになりました。

そのような運びとなった要因は二つあります。1つは、アメリカ心臓協会を中心に設定された救急蘇生国際ガイドラインでAEDの有効性が、証明されたことです。もう一つは2002年に高円宮憲仁親王がスカッシュの練習中に、心室細動による心不全で急逝されたことです。

一般市民もAEDが使えるということは、一般市民にもAEDを使って救急処置を施すように求められているということになります。

しかし、前述したようにAEDに触れたことが無ければ、心停止した人に出会ったとしてもAEDを使うことに躊躇ってしまうことは当然のことでしょう。

救命講習

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消防署や赤十字が定期的にAEDを使った講習会を行っています。消防署で実施されているのは、普通救命講習(約3時間コース)です。このコースは講習と実技があります。

心肺蘇生、AEDを用いた除細動、気道遺物除去、これらのことをまとめて「救命処置」と言います。

以下は、実際にある薬局薬剤師(30代)が講習会に参加してみて感じた事です。

  1. 薬剤師を始め医療従事者は一般の人以上にAEDの使い方を知っていた方がいい。例えば、貼布剤を貼っている人は剥がさないと、電気が伝わらないとのこと。薬局ではニトログリセリン等の貼布剤を出すことが多いので、万が一にもAEDを使用することになったら、薬剤師としてそのことを頭において施行しなくてはと思う。。
  2. AEDを使うと。火傷をするということ。女性の場合は火傷の跡の範囲が少しでも小さくなる配慮をしてあげる。胸をはだけることになるので、人の目を避けるためにできる気遣いをしてあげたい。
  3. 一人で頑張るのではなくて、近くに居合わせた人達と共に救命処置をする。

まとめ

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AEDを使うことができるというのも薬剤師としてのスキルアップになります。