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CRCはClinicalResearchCoordinatorの略語です

CRCの仕事を大きく言えば、医師が行う治験業務のサポート役です。

CRCとして働くAさんの職歴

CRCであるYさん(女性)はある製薬会社でCRCとして働く薬剤師です。

大学卒業後、病院の薬剤部で勤務、その後、製薬会社に転職しました。

Yさんが担当しているのは、都内の診療所で、少し前、被験者を選定しました。

Yさんのある日の仕事のスケジュール

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午前と午後で3人の被験者に対応。

午後からは製薬会社のカルテの直接閲覧に立ち会い、終了後、被験者の来院スケジュールの作成、確認、最後に医師との打ち合わせがありました、

被験者とのやりとり

医師から一通りの治療説明をしてもらった後、それを補足する形で治験の具体的な内容、実施に対しての順守事項を説明します。

治験への参加の同意が得られれば、医師の診察に付き添います。それと並行して、チェックリストを用いて、確実に治験の対象者になり得るかどうか等の確認を行います。

この日は一日中、診療所での業務に追われたため、診療所と自宅の往復であったが、各種データや資料整理を行うため、会社に寄らなければいけないこともあります。

時には、会社と自宅の往復の時もあります。

CRC誕生の背景

CRCは1998年の新GCP(医薬品の臨床試験の実施基準)の施行に伴って誕生しました。

比肩者の人権援護に重点を置いた新GCPでは、治験の実施に際しての文書によるインフォームド・コンセントを義務化し、治験を担当する医師の補助業務行う新しい職種としてCRCを設置しました。

治験には必ずCRCをおかなくてはいけないという決まりはありませんが、説明に相当な{時間を要するので治療を行う医師が担当することは困難です。

SMOの登場

SMOとはSiteManegementOrganizationの略語です。

治験施設機関と言われています

SMOは医療機関へのCRCの派遣や治験の事務局機能代行を行って治験未経験の医師でも治験を行えるようにサポートしていきます。

CRCとしてSMOに転職

CRCは公的な資格ではないが、一定の医学知識を持っていることが望ましいので、薬剤師、看護師などが適役です。

CRCとしての初めはSMO入社後に研修が行われます。座学の集合研修と、先輩CRCについて実地訓練が行われています。このような研修後、晴れてCRC誕生となります。

CRCの年収の初年度は350~450万円が相場。その後、経験等に応じて昇給があります。

この金額は薬局薬剤師と比べると、低めです。

しかし、基本的に残業はなく、定時で仕事が終わる場合がほとんどです。

薬剤師からのCRCへの転職による収入アップの期待は難しいですが、CRCとして働いている人たちは仕事の遣り甲斐が年収云々を超えていると言っています。

CRCとしての遣り甲斐

治験は短くても数か月、長くなれば、3年ほどかかったりします。その間、医師、不安になりやすい治験者とじっくり付き合っていくことで、学問的、人間的にも色々勉強、」成長できると、あるCRCは言います。

元薬局薬剤師だったCRCは「調剤薬局では医師や患者さんとの接点が弱く、事務的な仕事でしかなかった」と。

CRCが感じる難しさ

SMOからの派遣という形をとるため、院内ではよそ者扱いを受けることも。

CRCのサポートを受けることになる医師が非協力的というのはあまりありませんが、看護師、他のスタッフから協力が得られないことはあります。

しかし、この場合はコミュニケーション不足が原因の場合が多く、心掛け次第で解決できる問題のように思えます。

薬局とCRCの兼務

薬局薬剤師のまま、CRCとして働くことも可能です。最近、中規模程度の病院を中心に地域の複数の医療機関で治験実施体制を作るという治験ネットワークにとりくむ所が出てきました。

今後、病院等がCRCの研修を行うので、薬局薬剤師も参加して、CRCとして働ける薬剤師の育成を実施していく構想があるようです。

薬局薬剤師で一週間の内、何日かは、CRCとして働くという新しいスタイルの薬剤師が登場するのもあり、と言えます。