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K薬局は、患者さんへの医薬品情報提供に様々なアイデアを出し、実行しています。

点字シール、眠気注意シールなどのシール類。

患者さんに渡している薬ごとに準備している「薬のしおり」も好評です。

目の不自由な小学生のために

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目の不自由な男の子の薬の服薬指導を母親が聞いている横で、退屈そうにしていた男の子。

小学生だし、その子に直接話しても理解できるはずと考えた薬剤師は、その男の子がわかるように次回から薬袋に点字シールを貼りました。

それ以来、男の子は点字シールに指で触れながら、「これは朝飲む薬だ」「夜の薬だ」と、楽しげに点字シールに触れるようになりました。

それからは、母親と一緒に薬剤師の話も関心を持って聞くようになりました。

目の不自由な患者さんが、薬局に来られることはそんなにありませんが、どんな患者さんにもタ対応できる体制が、さらに患者さんを増やすコツでもあるとK薬局の経営者は話します。

服薬指導にもシールを駆使して

重篤な相互作用がある薬は、すぐに薬剤師がすぐに気付くように、調剤室の薬棚に注意シールを貼ることにしています。

調剤する時にシールが目に入れば、忘れずに服薬指導ができます。シールは相互作用の他に「遮光」「妊婦注意」などがあります。

アルコールとの飲み合わせに注意が必要な薬と眠気を催す薬の場合は、薬袋にも貼るようにして、患者さんの注意を促すようにしています。

「交通事故の約5%は、薬物の服用が関連していると言われています。

そのすべてが眠気ということではないでしょうが、眠気を催す薬は多いだけに服薬指導においても強調しています」

『伝えた』ではダメ

伝わることが大切と言います。

「患者さんの安全を第一に考えた場合、伝えたという事実よりも、しっかりと伝わるということに拘ることが大切という結論に経営者は至りました。

従って、薬の効能、副作用など全てを書いたしおりを患者さんに渡した場合は「伝えた」であって「伝わる」ではないということです。

もしかしたら、患者さんはしおりを読まずに捨てるかもしれません。だからと言って口頭の説明だけでは忘れられてしまいます。

そこで、K薬局はスタッフの手間はかかりますが、しおりを私、口頭でも説明し、薬の一覧表も配布します。とにかく考えられる努力は、惜しみません。

この経営者のいうことを実行しようとする薬剤師やスタッフは大変です。

「私が何かアイデアを出すたびに、スタッフは苦労します。言うのは簡単ですが、私が行ったことを実現させるためには、大変な労力を必要とします。

でも、それがうちの経営方針なのですから。薬剤師、スタッフ全員に頑張ってもらっています」

消費期限前の薬の利用法

K薬局の経営者のアイデアは、薬局を飛び出して発展していきます。

調剤業務を幅広くやっていると、期限切れになりそうな薬がたくさん出てきます。

これらを近辺の薬局同志で相互に活用しようということで独自のパソコンネットワークを立ち上げました。

会員薬局は、自分の店の在庫薬品を電話回線を通じてK薬局のホストコンピューターに入力し、会員に公開します。

情報を共有化して、会員薬局同志が相互活用していきます。また、K薬局のネットワークは備蓄薬品検索だけでなく、医薬品検索、文献検索もできるようになっているのが特徴です。

K薬局の経営者の野望は、患者さんから薬局間の連携と広がりを見せています。