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最近はジェネリック、後発品という言葉が日本中に浸透して、国民の日常会話にも頻繁に出てくるようになりました。

当初、後発品を患者さんたちに推進していかなくてはいけない立場の薬剤師は品質的に問題ないかと、後発品メーカーに何度も問い合わせたものです。

あれから、十数年経った今、後発品の品質は先発メーカーのものと差がないと言えるか、完全にそうは言いきれない感じがします。

前の薬がよかったと、結局、先発メーカーのものに戻した場合も何度かあると話す薬剤師もいます。

後発品使用促進対策が始まった頃の後発メーカー関係者がこの対策をどのように考えていたかを紹介します。

薬の品質は先発品と比べて遜色ない

今年(2002年当時)の4月の調剤報酬改定で後発品の使用促進対策が打ち出されましたが、このことはわれわれ後発品メーカーにとって、非常に画期的なことであり、やっとここまできたかと感慨深いものがあります。

薬局にとっても後発品の使用促進対策は、大きな意味を持っていると思います。ただ、薬剤師さんの中には、後発品の品質に不安を持っている人も多いのですが、全くそんな心配はしないで頂きたいです。

30, 50年前の話ならそう思われても仕方がないと考えますが、今の後発品の品質は、先発品と肩を並べられると思っています。

国が定めた非常に厳しい規制の中で、認可を受けた医薬品という自負があります。

先発品に比べると、後発品は情報が入りにくい?

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医薬品で重要なのは品質、安定供給、情報です。品質については先述したように問題はありません。

只、安定供給、情報については、こちらの対応がまだまだ不十分と認めざるを得ません。しかし、これまで薬局で、後発品はほとんど使われて来なかったという状況があります。

なので、我々がほとんど需要のない薬局に出向いて一生懸命、情報提供して、薬をおかせてもらうということはできていません。

そのため、4月から後発品の処方箋が出始め、「後発品の在庫が無い」といった事態があちこちの薬局で起きているのかもしれません。

そうであるならば、これからは積極的に薬局にも出向かせて頂くつもりです。

供給面については需要に応じて対応?

というより、今回は厚生労働省のほうから後発品利用促進対策が打ち出されているわけで、結果を見てか動くというのではなくて、すでに、対応しています。

ただ、4月に始まったばかりですぐに十分な対応というのは無理です。しばらく時間を頂きたいです。ただ、一年も待てというのではありません。

そこまで時間をかけるというのはこちらの怠慢でしかありません。薬剤師の皆さんが気にかけておられることを解決できるのは、もうそこまで来ているということなのです。

だから、100錠単位という小包装のものもどんどん作っていくつもりですし、すでに主な薬の100錠包装は市場に出ております。

実際のところ、4月からは売上は伸びている?

4月は後発品メーカーの団体の企業は前年に比べると、かなり出荷数、金額ともに多いのですが、これは薬価改定があった年には必ず起きる現象なので、どこまでが今回の制度なのかわかりません。

しかし、100錠包装の製品について前年はゼロに近かったのが、かなりの数の出荷が行われていますから、数字に上向きの動きは、何らかの形で出ているでしょうね。

GEルールの廃止は痛手 でもやむなし? GE=ジェネリックの意味

後発品についてあまり詳しくない(当時)薬剤師の皆さんにこれについて少し説明させて頂きます。

われわれは今まで「薬価差益商売」をしてきました。「後発品の薬価の下限を同一規格の先発品の原価の4割とする」というGEルールがあるため、例えば後発品を薬価の1/3で売っても、薬価が先発品から見て、40%まで下げ止まっていました。

そのため、われわれは、薬価差益を売り物にして医療機関で後発品を使ってもらうことができていました。

このような考え方でやっていくのが、今までの後発品メーカーの習わしでした。これがGEルールです。

このGEルールの廃止は、確かに後発品メーカーにとって痛手ではあります。薬価もどんどん下がることを意味していますからね。

しかし、GEルールに保護された中で商売をするというのは、後発品の健全な育成の観点からみると、やはりこれではいけないと思いますね。

薬局は一般名処方が広がることを期待しているが、後発品メーカーはどのような考えを?

2015年は後発品メーカーも一般名処方になっています。

正直、一般名処方が定着することは難しいと思われます(現在は、この関係者の予想に反して一般名処方が定着しています)

薬剤師に求めることは?

薬剤師の皆さんは、医師と堂々と張り合えるぐらい地位を上げていってほしいです。端から見ていると、まだ医師と薬剤師の立場は同列ではないと、感じています。

医師と薬剤師の立場が同列でなければ、代替調剤(同じ成分で同じ薬効のものについて商品としての代替認める調剤のこと)の話はできません。

薬剤師の方々には、薬のオーソリティーとしてもっと自信を持って頂きたいですね。