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OTC医薬品と言うと、薬剤師は調剤で使用する医療用医薬品と比べて、どうしても軽視しがちになります。

しかし、OTC医薬品を適切に販売し。お客さんを薬害から守るのも薬剤師の職能の一つ。

そこで、薬剤師に「OTC医薬品を適切に<販売する自信はありますか?

と言う質問をぶつけてみました。

OTC医薬品の販売に自信あり

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30代女性薬剤師

OTC医薬品(以後は医薬品省略)はたくさんありますが、配合されている成分は、指定を受けている薬剤に限定されています。

そのため、世に出回っているOTC薬の数ほど成分はバラエティに富んでいるわけではありません。学生時代に習った知識で全てのOTC薬に対応できます。

現在、売られているOTC薬のほとんどが配合剤です。商品名で販売する方が、薬剤師にとっては面倒なことです。実は商品名などはどうでもよく、そのOTC藥に配合された薬剤の一つ一つがお客様の症状、体質に適合しているかを検討します。その後、今までのお客様の副作用歴、飲んでいる病院の薬を聞き出し、OTC薬との相互作用なども考えていきます。

時には自分が持っている知識の範囲を超えることもあり、そういう時は、はっきりとそのことをお客様に伝え、1~2分、時間を要することを告げ、すぐに調べます。

こういう時のために、すぐ調べられる方法を自分なりに見つけておきます。

現在、市場に出回っているOTC薬は、セルフ販売を前提としたものがほとんど。病院などの薬を飲んでいない人であれば、TVCMや,OTC薬の外箱に記載された効能効果を見て、自分で選択できます。つまり、記載されていること以外の疑問、知識がなければ、お客さんはわざわざ、薬剤師に相談することもないでしょう。

40代男性薬剤師

OTC薬の販売歴、10年以上、調剤歴は15年以上あります。

病院に行くことを拒否し、市販薬で何とか治癒できないかと考えるお客さんは多いのですが、場合によっては、詳しい検査をしたほうがいい症状の時もあるため、受診を勧めることもよくあります。

患者さんの症状を改善することが先決で市販品を売るか、受診を勧めるべきかしっかりとした判断が求められます。

ドラッグストアのように店員が多い場合は特に、薬剤師をお客さんたちが見つけやすいようにわかりやすい名札をつけ、他の店員とのいい意味での差別化をはかっています。

40代女性薬剤師

調剤薬局なのでOTC薬の種類はそんなに多くありませんが、自分の薬局にある全ての商品に関しては、自信をもって説明し、販売をしています。

これからも国は医療費削減のため、医療用医薬品がスイッチOTC薬としてより効果のある市販薬が製造されてくるはずです。

そのため、薬剤師もそれに合わせて知識を更に補充していく必要があります。

また、お客さんとのコミュニケーションも重要となってきますが、処方箋の患者さんとは違った「話法」を身につけなければと考えています。

OTC薬に苦戦中

20代男性薬剤師

どちらかといえば、OTC薬の比重が大きい薬局に勤務しています。

自分が考えている理想環境は、固定客をつくり、OTC薬、日用品の販売をしながら、その固定客が処方箋を持ってきた時は、今までのコミュニケーションを調剤の服薬指導に活かすというものです。

しかし、現実にはその固定客の病気のことなど、親しくしている割には、何も知らないのです。

例えば、いつもキャベジンをかってくださるお客さんが緑内障とわかり、今さら言うのもちょっと気が引けるけど、このままではいけないと反省し、次回、キャベジンを買いに来られた時は「キャベジンは飲まない方がいい」と、きちんと言わなくてはいけないなどと悩んだりします。、

また、すごく元気に見えていたお客さんが「透析することになっちゃって」と言われた時、慌てて腎機能低下の人には配合禁忌の市販品を出していなかったかと、過去を振り返って考えたりします。

うちでは、OTC薬の売り上げが年々、減少しているので、このような努力は重要なことと考えてはいます。

しかし、OTC薬の添付文書にも「次の人は服用しないでください」と言う注意がきがあり、薬剤師は薬のことをよくわかっているから、注意すればするほど、販売出来なくなりそうです。

30代女性薬剤師

勤務する薬局にもOTC薬を置いてはいるのですが、つい最近まで病院勤務だった私にはOTC薬が一番苦手な分野です、症状を聞き、それに見合った市販薬を出すことはできるのですが、商品名を言われると、ドキッとします。

私見ですが、門前薬局である以上、その医師の手前、OTC薬を率先して売るのもどうかと考えてしまいます。

また、お客さんは成分よりも商品名に拘られ、似た成分の商品はあるのに、その商品がなければダメと言う感じです。

たしかに、全く同じ成分でもモノが違えば、多少、効果が異なることもあるのですが。

他の調剤薬局さんはどうされているのかとても気になります。

30代男性薬剤師

この薬局に来る前に大手のOTC製薬会社にいました。

月一回、必ず、研修が行われ、販売のノウハウや、他会社の商品についても勉強しており、販売には自信があります。

しかし、サプリメントと病院の処方薬の飲み合わせの相談などは自信がないし、サプリメントのメーカーに尋ねてもデータがないのでわからないという返事しかできないというのが現状です。

30代男性薬剤師

調剤が主でうちの薬局には申し訳程度のOTC薬しかおいていません。

しかし、少しとはいえ置いている以上、薬剤師として知っておかなくてはと、同僚の薬剤師達と取り扱うOTC薬の情報をネットなどで収集し、販売の時、役立てています。

しかし、薬剤師間でも考え方に違いが見られ、OTC薬を勧めるタイミング、医師への受診を勧める場合と、マチマチです。

また、ドラッグストアなど薬剤師を常置していないところの販売員のいい加減な売り方には危機感を感じます。

患者さんも又、OTC薬も副作用があるということを念頭にOTC薬の購入を考えてほしいと思います。

そういう中で、薬剤師がOTC薬を販売する意義は、大きいと考えています。

OTC薬の販売に重点を置いていない

30代男性薬剤師

恥ずかしながら、OTC薬の商品名と成分についてあまり知識がありません。

たまに、患者さんから市販薬の相談を受けるのですが、即答できず、少し時間を頂いて、成分内容を調べてからお答えしています。

調剤薬局ではOTC薬ではなく、病院の処方薬に重点を置くのは当然のことです。それに、門前薬局である手前、医師に対して遠慮という思いが働きます。

病院薬剤師は専門性を持ったスぺシャリスト、調剤薬局はあらゆる処方薬を取り扱うため、特に相互作用に詳しい、又、かかりつけ薬局としての機能を果たせる薬剤師でなければいけません。

医師の言いなりにしか動かない薬剤師のいる薬局では当然、患者さんは離れていくばかりでしょう。

OTC薬の販売も情報収集や日頃の勉強が重要です。ただ、経営者の意向でOTC薬に重点を置いていません。

もし自分が薬局を持った時には、OTC薬も販売してみたいですね。